ラムをコーラで割ったカクテルを「ラムコーク」または「キューバリブレ」といいます。
そして、キューバリブレのコーラをドクターペッパーに置き換えたものが「ウィッチドクター」です。
今回はラムをドクターペッパーで割ったカクテルを2品つくってみました。
ラムの特徴
ラムは、サトウキビを原料にした蒸留酒。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウが飲んでいるあのお酒です。
カリブ海が発祥の地といわれ、今でも主な産地です。
ラムの種類
ラムは大きく3つに分けられます。
茶色い「ダークラム」、無色透明な「ホワイトラム」、そして名前のとおり黄金色の「ゴールドラム」。
色が違うのは、熟成する樽が違うため。
ダークラムは内側を焦がした樽で３年以上貯蔵したものです。
焦がすことで樽の木材の成分が変化し、ラムと反応して色がつきます。
これはウイスキーが茶色くなるのと同じ原理です。
ホワイトラムは焦がしていない樽やタンクなどで熟成されるので、色がつきません。
ゴールドラムは、焦がした樽で短期間熟成したり、カラメルで着色するなどの方法で色づけられます。
マイヤーズダークラム×ドクターペッパー
「ラムコーク」のドクターペッパー版をつくります。
つくり方は、ダークラムとドクターペッパーを1：1で割るだけです。
今回はダークラムの定番「マイヤーズラム オリジナルダーク」を使います。
マイヤーズラム オリジナルダークの特徴
ダークラムの中で最もメジャーで手に入りやすく、値段も手ごろな銘柄です。
ダークラムといえばとりあえずこれ、というほどメジャーな存在。
製法が似ているためかウイスキーに近い香りですが、より甘味が強くコクがあります。
コーラ割りなどのカクテルにするほか、ストレートやロックで飲む方も多いです。
アルコール度数は40度。産地はジャマイカです。
感想：甘味が若干しつこい
ラムの香りにドクぺの複雑なフレーバーが加わって、ラムコークよりも面白くなった印象です。
とはいえ、けっこう甘い。
甘さの感じは違いますが、強さでいえばビーフィーターのときと同じくらいかそれ以上。
ラム自体に黒飴のようなベタっとした甘味があるので、少ししつこい印象です。
飲みやすくはあるのですが、飲み口がやや重く、一杯目の終盤で飽きてしまう人もいそうです。
評価点：10/15
飲みやすさ
★★★☆☆
コスパ
★★★★☆
マッチング
★★★☆☆
はじめは飲みやすいのですが、飲み進むとキレが欲しくなるので、飲みやすさは星３。
安くてアルコール度数も高いので、コスパは星4としました。
バカルディスペリオール×ドクターペッパー×ライム
次は、ホワイトラム「バカルディ スペリオール」でカクテル「ウィッチドクター」を作ります。
冒頭のとおり、ラムとコーラでつくるカクテル、キューバリブレのドクターペッパー版がウィッチドクター。
ラムコークのうち、次の2つの条件を満たしたものを特別に「キューバリブレ」と呼びます。
※諸説あり
- ホワイトラムを使っていること
- ライムジュースを使っていること
そこで次は、ホワイトラム・ライム果汁・ドクターペッパーを使って、本格的なウィッチドクターづくりにトライします。
バカルディ スペリオールの特徴
ホワイトラムの定番で、手に入りやすい銘柄です。
ラムの中では世界トップクラスの消費量を誇っており、多くのカクテルバーがバカルディスペリオールを使っています。
軽く洗練された甘味があり、強い主張はありません。
イメージとしてはウォッカに近いです。
ソーダ割りなどさまざまなカクテルのベースに使われることが多いですが、ストレートやロックで飲むこともできます。
アルコール度数は40度、産地はプエルトリコです。
レシピ
- グラスに氷とホワイトラム30ccとライム果汁10ccを絞り入れる
- かき混ぜてお酒を冷やしたあと、静かにドクターペッパー（約150ml）を注ぎ入れる
- 軽くかき混ぜる
- お好みでくし切りにしたライムをグラスに添える
「ライムを切って絞るのが面倒」という方は、市販のライムジュースを使ってもいいでしょう。
感想：めっちゃ美味しい。ドクペは多めで丁度いい
ライムのさわやかさがとても気持ちいいです。
やはり柑橘果汁は強い。しかも今回は生のライムを搾った果汁なのでなおさら。
ライムの香りと酸味が強く、ドクペのフルーツフレーバーは後味に少し香る感じです。
少し飲んだ後にドクペを足したら、丁度いいバランスになりました。
人それぞれいい具合の用量が違うと思うので、まずは上のレシピで作って、好みで調整するとよいと思います。
評価点：13/15
飲みやすさ
★★★★★
コスパ
★★★★☆
マッチング
★★★★☆
ライムのぶんコストが高くなりましたが、それを上回るパフォーマンスをあげたので、コスパは星4。
柑橘系果汁は絶対あったほうがいい
酸味がないと甘さがしつこい感じになるので、柑橘系は必ず入れたほうが美味しくなると思います。
とても飲みやすいので、ぜひ一度お試しあれ。
