前回の記事に続き、さまざまなウイスキーをドクターペッパーで割る「ドクペハイ」をつくります。
前回はジャパニーズウイスキーとバーボンを試したので、今回はスコッチでの挑戦です。
それぞれの組み合わせについている評価点は、私個人の主観でつけています。
今度もウイスキーとドクターペッパーの割合は1:3くらいでつくっています。
ホワイトホース×ドクターペッパー
まずはお手軽スコッチウイスキー「ホワイトホース ファインオールド」を割っていきましょう。
ホワイトホース ファインオールドの特徴
「ホワイトホース ファインオールド」は安くて飲みやすく、手に入りやすいスコッチウイスキーの定番です。
甘みの中に、うっすら香るスモーキーさがあります。
ストレートだとアルコール感があるので、ハイボールで飲まれることが多い銘柄です。
感想:とても飲みやすいが、やや刺激不足か
クセがなく、非常に飲みやすいです。
ブラックニッカクリアのときと似ていますが、ホワイトホースの方が樽のバニラっぽい香りがほんの少し強く感じられます。
ストレートだとうっすら香るスモーキーさは、ドクペのフレーバーでわからなくなりました。
穏やかで飲みやすいだけに、人によっては「刺激がなくて物足りない」と感じるかもしれません。
そんなときにはレモンかライムなどの酸味と香りを加えると締まると思います。
評価点:11/15
飲みやすさ
★★★★☆
コスパ
★★★★☆
マッチング
★★★☆☆
とにかくよくまとまっているので、そこそこの得点になっています。
ただし、ドクターペッパー独特の風味も平均化された感じもあるのでマッチングは星3としました。
タリスカー×ドクターペッパー
今度は同じスコッチウイスキーでもシングルモルトの「タリスカー 10年」のドクターペッパー割りです。
タリスカー 10年の特徴
今までドクペ割りしてきたウイスキーよりグレードが高く、ストレートで十分美味しく飲める本格ウイスキーです。
「タリスカー」は、スコッチウイスキーの中でも「ピート香」とよばれる、独特な匂いの煙たい風味(スモーキーさ)があるタイプ。
ピート香は、慣れない人には「正露丸みたい」と言われることが多いです。
今回は「正露丸みたい」と言われる酒を、「うがい薬みたい」と言われる炭酸飲料で割ります。
薬っぽい飲み物どうしのマリアージュを楽しもう、という試みです。
※タリスカー10年は、スモーキーなウイスキーのなかでも初心者向けの銘柄です。今回は「ピート系スコッチ入門」の意味も込めてご紹介しています。
感想:クセとクセの絶妙な絡み合いに感動した
口に運ぶ前からスモーキーな香りが来ます。さすがタリスカー。熟成された10年の歳月はドクペに負けない。
風味はとても複雑。甘さもピリッとした刺激もあって、奥深いです。
クセ系ウイスキー×クセ系炭酸が意外にも喧嘩していないナイスコンビ。どちらも殺されることなく、味・香りに厚みが増した感じです。
私はとても好きなのですが、このカクテルは「ドクペが好き、かつスモーキーなウイスキーが好きな人」でないとハマるのは難しいでしょう。
つまり、けっこう人を選ぶ組み合わせだと思います。
その分、ハマるとまた何回も飲みたくなる魅力があるのですが。
評価点:11/15
飲みやすさ
★★☆☆☆
コスパ
★★★☆☆
マッチング
★★★★★
おいしいのですが、ウイスキーが若干お高くなったのでコスパは星3。
マッチングは満点の星5。本当なら8くらいつけたいところです。
「とても好き」と言いながら飲みやすさの星を2にしたのは、だいぶクセが強いので食事とは合わせにくくなったからです。
ナッツやジャーキーなどの乾きものやチョコレートなどが合うと思います。
ドクペハイの世界は、深い!
前回と合わせて4銘柄のドクターペッパーハイボールを試した結果、「ウイスキーによってドクペハイにしたときの印象が全然違う」ということが分かりました。
まだ試したことがない方は、ぜひジムビームとタリスカーで、ドクペハイの飲み比べをしてみてください。別のカクテルかと驚くほど味と香りが変わります。
予算の都合でできなかったのですが、いつかはクセ系ウイスキーの代表格「ラフロイグ」もドクターペッパーで割ってみたいです。